米ぬか成分の利用法
−経験的にわかっていました−
江戸時代など、昔の女性が行っていた美容法は、身近にあって、簡単に手に入る植物を主に利用していました。例をあげると、肌にうるおいを与え、あかぎれや吹き出物の治療に効果がある、ヘチマ水(ヘチマの茎を切って浸み出してくる水をそのまま顔に塗る)があります。このヘチマ水は今でも化粧水として使っている人もいます。他には、トウガンの皮を酒と水で煮詰めたものをソバカス消しに使ったり、カキの渋を日焼けの治療に使ったりしたものです。中でも全国各地でよく使われていたものが、米ぬかです。
米ぬかの利用法には次のようなものがあります。
・米ぬか洗剤
米ぬかを焼いて灰にして、それに水を加えてザルでこし、汚れ物を洗う。
・米ぬか石鹸
米ぬかは現在の石鹸と同様アルカリ性であり、美容にも応用されます。米ぬかをこした水で、顔についたホコリや汗を洗い落とす。小さな布袋の中に米ぬかを入れ、入浴時に顔や体をこする。
・米ぬか風呂
米のとぎ汁や、米ぬかをこした水を風呂へ入れて入浴する。アルカリ性の働きによって、毛穴につまった汚れまで溶け、皮膚の新陳代謝が活発になり、米ぬかに含まれる油分が皮膚になじむことで、肌にツヤと潤いが与えられます。
米ぬかが美肌を保つのに効果がある理由として、米ぬかが適度の油分と湿度を持っていることや、米ぬか成分としてビタミンB群とビタミンEを豊富に含んでいることだと考えられます。